GFRPの特性
FRPの等級と材料力学的特性
a)等級別比較
強化材や成形方法の選択により、コストを抑えた製品から高機能を保有する製品まで、多種・多様な製品の製作が可能です。
等級 | 記号 | 内容 | 成形方法 |
1種 | FRP1 | 一方向に最高の強度剛性を必要とする重要な強度部材 | プレス フィラメントワインディング |
2種 | FRP2 | 最高度の強度剛性を必要とする重要な強度部材 | |
3種 | FRP3 | 高度の強度剛性を必要とする重要な強度部材 | |
4種 | FRP4 | 中程度の強度剛性を必要とする強度部材 | ウエットレイアップ (ハンドレイアップ) |
5種 | FRP5 | 経済性の為に強度剛性を少しは犠牲にしても良い部材 | |
6種 | FRP6 | 強度剛性をあまり必要としない部材 | |
7種 | FRP7 | 構造的特性が重要でない部材 |
b)各等級の強化材構成標準例
等級 | 記号 | 内容 |
1種 | FRP1 | ロービング(FW) |
2種 | FRP2 | 朱子織布(加圧) |
3種 | FRP3 | 朱子織布(接触圧), 平織布(加圧) |
4種 | FRP4 | 朱子織布(接触圧), 平織布+ローピング布(接触圧) |
5種 | FRP5 | 平織布+マット(接触圧) |
6種 | FRP6 | マット(接触圧) |
7種 | FRP7 | マット(接触圧) |
c)材料力学的性質
材料力学的特性 | 試験環境 | 記号 | ||||||
FRP1 | FRP2 | FRP3 | FRP4 | FRP5 | FRP6 | FRP7 | ||
曲げ強さ(kg/㎟) | 標 準 湿 潤 |
67以上 60以上 |
35以上 31以上 |
26以上 23以上 |
22以上 19以上 |
16以上 14以上 |
13以上 11以上 |
11以上 8以上 |
曲げ弾性率(kg/㎟) | 標 準 湿 潤 |
3600以上 3240以上 |
1760以上 1620以上 |
1410以上 1270以上 |
1020以上 880以上 |
770以上 670以上 |
600以上 540以上 |
490以上 390以上 |
引張り強さ(kg/㎟) | 標 準 湿 潤 |
78以上 78以上 |
26以上 26以上 |
20以上 20以上 |
14以上 14以上 |
10以上 10以上 |
6以上 6以上 |
5以上 5以上 |
圧縮強さ(kg/㎟) | 標 準 湿 潤 |
35以上 24以上 |
23以上 20以上 |
18以上 16以上 |
15以上 14以上 |
12以上 11以上 |
11以上 10以上 |
11以上 9以上 |
空洞率(%) | – | 1.0以下 | 1.5以下 | 2.0以下 | 3.0以下 | 4.0以下 | 5.0以下 | 5.0以下 |
樹指含有量(wt%) | – | 25以下 | 43以下 | 50以下 | 57以下 | 65以下 | 75以下 | 80以下 |